2 june
夏のキス
夏は許可を求めない。肌、息、欲望に浸透していく。熱い空気が体を包み込み、どんな服も無駄に思える。彼女はありのままの自分を許した。束縛されることなく、肩にかかる太陽と、あらゆる動きに宿る温もりだけを頼りに。この蒸し暑い日に、救いを求める必要はなかった。ただ自由と軽やかさ、そしてありのままの自分でいることの大胆な喜びだけがあった。時に、暑さから逃れる最良の方法は、暑さから身を隠すことではなく…服を脱ぎ、呼吸のたびに、あらゆる感覚とともに、暑さを受け入れることだった…